同じ山を反対側から登っていたから、九合目辺りで会えた

最初に独立を考えたきっかけは、

働きたいと思える場所がなかったから(貧乏だったからというのもある)で、

ないのなら創ってしまおうと思って、

創って、

駆けてきたから、

後ろには人がいても、

前にはいつも誰もいなかった。

横の方を見れば、

別の山頂に向かって必死に駆けている人もいて、

中には山頂に立っている人もいたけど、

そこに立ちたいとは思わなかったから、

追うことも、妬むこともなかった。

自分が思う山頂を目指して、

十年を手前にもしかしたらもうすぐたどり着くかもしれないと思っていたら、

九合目あたりでふと、

見たこともない変なおじさんに出会った。

同じ山を登っていた人がいて嬉しかった、

しかもこんなに高いところで会えて、

しかも、

反対側から。

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