「さようなら」に慣れるその前に

広告媒体はスタッフ欄になぜかやたらと「歴○年」と書く仕様になっていますよね。

あれ、皆様ご覧になっていますか?

どのようにご覧になっていますか?

歴が長いほど上手い?

でも、

「歴を積むほど良い施術者になるのか」という議題は、

思いのほか簡単ではない話だったりします。

そもそも「良い施術」とはなんなのか。

それにはずばりファイナルアンサーがあり。

「その時そのお客様にとって良かったかどうか」です。

そこには何の忖度もなく、

いくら言い訳をしても、歴をアピールしても、

お客様が良くないと思えば良くない。

その上で「良い施術者」という定義の基準値は、大きく二つに分けられます。

ひとつは「技術力や知識量」、もうひとつは「ホスピタリティ」。

まず「技術力や知識量」については歴が長いほど良くなる傾向にはあります。

ただ、必ずしもそうだとは言えません。

人間は皆怠慢な生き物でありますため、自分がある程度満足できるところより上を目指そうとはしないものです。

ですから「歴一ヶ月」と「歴三年」は結構違ったりしますが、「歴三年」と「歴十年」は案外変わらなかったりします。

これはどの仕事でもあるんじゃないかな。

もちろん中には慢心することを知らない者もおりますからこの限りではないですが(ありがとう御座います)。

そしてもうひとつ「ホスピタリティ」。

ホスピタリティとは即ち「お客様に向く力」。

ここが、闇で。

これは殆どの場合、歴と共に弱くなる(例外はあるよ)。

理由を語るとながーくなりそうなので割愛しますが、

簡単に言うと「慣れ」です。

「こんにちは」に慣れ、

「ありがとう」に慣れ、

「さようなら」に慣れる。

慣れる中でどんどんお客様のことを見なくなり、

そしてファイナルアンサーの「その時そのお客様が求めているもの」を見落とす。

そうなってしまうとどれほど技術や知識が豊かだとしても「良い施術者」にはなれないんです。

これは本当にあるあるで。

ですから皆様におかれましては「歴長=良い」とは決めないで頂きたいと思います。

そして我々には「歴が長くなるほど初心を」と。

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